先週末東京で開かれたG7では、サブプライム問題で不透明感を強める金融市場と世界経済の現状に言及、為替に関しては事前の予想通り前回の声明を踏襲する内容となりました。また注目された金融市場の混乱打開に向けた各国の協調政策は結局見送られ、全体的に目新しい材料は見られませんでした。そのなかでサブプライムの評価損計上を金融機関が先送りにしている問題でG7当局者から損失の早期開示を求める声があり、市場から一定の評価を得ています。先週は米ISM非製造業景況指数が大幅な悪化を示したことから、強まる米景気後退懸念を背景に市場はリスク回避の円買いを強める場面がありました。株式市場もダウが先々週の上昇分を相殺する大幅反落となるなど株安不安が再燃しており、今週も欧州主要銀行の決算発表を控えるなか予断の許さない状況です。ただドル/円はこの数週間もみ合いながらも安値圏で下げ渋る展開が続いており、意外な底堅さを示しています。現在頭を抑えられている108円を突破することになれば底打ち感から、中期移動平均線の通る110-111円台への反発も現実味を帯びてくるかもしれません。FX取引、FX初心者、くりっく365、FX口座開設、FX資料請求
今週は2月14日のバーナンキFRB議長議会証言が注目されています。FRB議長は年に2回議会で米経済見通しを示すことになっており、特に先月だけで1.25%の利下げを行い景気配慮を鮮明にしたFOMCの、大幅利下げに対する説明などに関心が集まります。また最近FRB当局者のなかで強まりつつあるインフレ懸念について言及がなされるかどうかも注目しておきたい。その他は米貿易収支など中堅どころの指標発表がメインになります。米小売売上高は前回半年ぶりの減少に転じているため、米個人消費の鈍化が懸念されるなかで米消費動向のトレンドに注目でしょう。週末には2ヶ月連続で米貿易収支の赤字分の穴埋めをしてきた対米証券投資の発表があります。
英国では今週重要指標が目白押しで、特に12日発表の英1月消費者物価指数(CPI)、そして翌13日のイングランド銀行(BOE)四半期インフレ報告は、BOEの追加利下げ観測に影響を与えるため注目されます。CPIに関しては11日に発表された生産者物価指数(PPI)が予想を大きく上回ったため、CPIも強含むとの観測から発表前にポンドが買い戻される展開も考えられます。また昨年11月の四半期インフレ報告では、今年2度の利下げが示唆されており、今年すでに0.25%の利下げをしているBOEが今回の報告で年内に政策金利をどの水準まで誘導するかに関心が集まります。12日発表の独ZEW景況指数は先週のトリシェECB総裁がユーロ圏成長の下振れリスクに言及しているため、そうしたセンチメントの悪化を反映してZEWの下振れに市場が反応しやすいと思われます。また市場の関心がユーロ圏経済に向いていることから、14日に発表されるドイツとユーロ圏のGDP速報値にも注目したいところ。先週利上げに踏み切った豪州では、14日に発表される雇用統計に注目が集まります。FX11日の豪州準備銀行(RBA)四半期金融政策報告でインフレ見通しの上方修正がなされたことから、雇用統計が強含むと雇用市場のひっ迫を背景にRBAの追加利上げ観測が高まると思われます。本邦指標としては14日の第4四半期GDP速報値や週末の日銀政策金利発表がありますが、先週の機械受注の下振れに対し市場は反応薄であり、日本は米国やユーロ圏のように景気減速観測がまだ台頭していないため、本邦指標の影響は限定的となりそうです。
ドル/円は先週一時106円割れとなるも、その後107円台へ急反発し大台を維持して引けとなりました。1月21日週に104.95円の年初来安値をつけてから徐々に下値を切り上げる動きが継続中で、今週も底堅い値動きとなるか注目されます。下値は先週後半突破してきた21日移動平均線(106円後半)や、1月23日安値を起点とした緩やかな上昇トレンドラインが通る106.40円前後の攻防がまず意識され、この水準が破られなければ上昇基調は維持されると見られます。他方ボリンジャーバンドが急速に縮小し、持ち合い放れのリスクも強まっているためレンジ上下限(105.70-107.80円)を強く突破する動きに注意したい。上値は108円手前の重さが確認されているため、突破は容易ではないと思われますが、先月15日以降上値を抑えられているポイントなので、この節目を突破できれば大きく上値が拡大する可能性も。チャネル上限の109円前後が次のターゲットになります。今週の予想レンジは105.00-109.00円。FX
先週157円後半で取引を開始したユーロ/円は、5日以降大きく売り込まれ154.04円まで下値を拡大するも、週末には155円後半へ反発して引けました。ただ他のクロス円に比べ週後半の買い戻しが限定的で上値は重い印象。特に157円台は昨年12月27日〜1月22日の下落幅に対する38.2%戻し水準(157.60円)や1月11日高値から引かれた下降トレンド(157円前半)が通り、抵抗ゾーンとして意識されやすいレベルといえます。一方先週の下落が日足ボリンジャー手前で踏みとどまったことから下値も底堅さがうかがえます。1月22日〜2月7日を結ぶ上昇トレンドの154円後半にあるため、下値は155円割れを試す動きに今後注意したいところ。今週の予想レンジは153.50-158.50円。
ポンド/円は先週205.84円まで一時下値を拡大し、年初来安値の先月23日以来の安値を示現しました。パターン的にダブルボトム形成の可能性があり、底打ち感から今後直近の高値214.00円を目指す展開も予想されます。ただ21日移動平均線に頭を抑えられる展開が続いているため、210円前後を通る同線を突破しきれないと、再度底値を試しに行くことも考えられます。下値は先週強い支持線となったボリンジャーバンド下限と、1月23日安値起点の上昇トレンド(206.50-207.00円)が重なる206円後半が堅い印象です。一方上値は210円突破後、バンド上限となる212円後半が抵抗線として意識されると考えられます。いずれにしてもバンド自体が縮小傾向にあるため、上下限を引け時点で突破するとその方向に勢いが付きやすくなるので注意が必要でしょう。今週の予想レンジは206.00-213.00円。 先週のオセアニア通貨は欧州通貨などに比べて反発後の戻りが強い傾向にあり、豪ドル/円は21日移動平均線を終値ベースで上回り上昇基調を維持しました。今後先週高値97.46円とボリンジャー上限の重なる97.50円付近を越えられれば上値追いに弾みがつくと見られます。ただ昨年高値から先月安値(107.85→90.08円)の38.2%戻し(96.90円)を終値ベースで先週越えられなかったため、97円手前の抵抗線として意識されそうです。下値のポイントは21日移動平均線の通る95円前後で、同線を引け時点で下回ると上昇基調一服の可能性も出てくるため注意が必要。今週の予想レンジは93.50-98.00円。FX
先週加ドル/円は104-108円のあいだで乱高下となったものの、先月下旬から続く持ち合い(105.00-108.00円)を突破できずに終わりました。今週も引き続き方向感を探る展開となりそうですが、週足で長い下ヒゲが出ており、また21日移動平均線を引けで上回る展開が続いているため、同線の通る105.70円前後では底堅い値動きが予想されます。ただ昨年高値〜先月安値の下落分に対する38.2%戻し107.55円を3週連続終値ベースで越えられなかったため上値も重い印象で、107円半ばから108円にかけて強い抵抗ゾーンになると見られます。今週の予想レンジは104.00-108.00円。 先週スイスフラン/円は98円前後の水準から大幅に下値を切り下げる展開となり、一時は96.29円と年初来安値をつけた先月22日以来の安値を示現しました。98円台のもみ合いから明確にレンジ切り下げとなったため、当面は96.50-97.50円のレンジ推移が予想されます。ただ先週下値がボリンジャー下限に支えられており、下落リスクは後退しています。一方上値は以前までレンジ下限であった97.50円が目先の抵抗線で、終値ベースで同水準を上回ってくれば98円台回復が視野に入るでしょう。今週の予想レンジは96.50-98.50円。
先週28日月曜日は東京時間までリスク回避の円買いが優勢となるも、海外時間以降株価が下げ渋り、NY時間にはドル/円を始め行って来いの展開に。米住宅指標は悪化を示すもリスク回避は限られ、引けにかけて堅調な地合いが継続しました。
週明けの為替市場はドル/円がほぼ前週終値レベルの106.80円付近で取引を開始。東京時間は前週末の弱い地合いを引き継いで軟調な展開となり、ドル/円が午後に入って105.99円と一時106円を割る場面も。また日経が500円以上下落して引け、他のアジア株も大幅安となったことからクロス円も軟調な推移が続き、ユーロ/円は朝方の水準から1円以上安い155円半ばへ下落。またポンド/円は英紙で「現行の金利水準が景気を抑制する」とのブランチフラワー英金融政策委員の見解が報じられたことを受け、朝方から売り優勢で午後には寄り付きから2円以上安い209.32円まで下値を拡大しました。アジア株は総じて大幅安となり、夕方までリスク回避の円買いが継続。しかし欧州序盤からダウ先物および欧州株が下げ渋ったため、徐々に買い戻しが進み、NY序盤には107円をタッチ。またポンド/円も朝方の水準を上回り行って来いの展開に。NY時間、米12月新築住宅販売件数が予想以上の悪化を示し円高へ一時振れますが、リスク回避の動きは限定的でダウは引け際に170ドル高を示現。ユーロ/円は東京時間の安値から2円以上切り返し158.21円まで同日高値を更新しました。 29日火曜日はFOMCを翌日に控えて全体的に小動きとなったものの、ドル/円・クロス円は株価の反発に支えられじり高で推移。NY時間、米指標や米金融機関のウワサで不安定な値動きとなるも結局ダウが100ドル高で取引を終え、ドル/円は107円台へ乗せて引けとなりました。FX
朝方までは前日のNYダウ大幅反発を受けた円売り地合いが続いていましたが、東京市場が始まるとにわかにポジション調整の売りが強まり、107円に乗せていたドル/円が昼前に106.37円まで値を下げ、ユーロ/円も158.50円の高値後157円前半へ反落しました。本邦12月失業率は3%台の低水準を維持するも市場の反応は限定的で、午前11時に始まったブッシュ米大統領の一般教書演説もすでに決定している1500億ドルの減税対策の他に新たな対策は打ち出されなかったため影響は特にありませんでした。日経が390円高で大引けとなるなどアジア株は概ね反発、ドル/円・クロス円も午後には下げが一服し欧州序盤はもみ合いに。そのなかで加ドル/円が金相場の最高値更新や対ドルでのテクニカル的な上昇を受けて上値追いが続き、先週末以来の107円台に乗せ107.74円まで同日高値を更新しました。NY時間は米指標の結果に左右される展開となり、予想を上回る強い米12月耐久財受注を受けてドル/円が107円台を回復も、その後米12月ケースシラー住宅価格指数が前年比で急低下を示したため106円後半へ下押し。しかし米1月消費者信頼感指数が予想をやや上回ると再び107円へ戻すなど上下に振れる展開に。一方ユーロ/円はNY序盤、米投資銀行JPモルガン・チェースがデリバティブ取引で40億ドル損失とのウワサでダウが下振れたため157.40円へ下げるも、その後ダウが堅調となったことから158円台へ切り返し、引けにかけてじり高で推移しました。
|